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戦う女
2014 / 11 / 08 ( Sat )
嫉妬、妬み、羨望___


それは人間ならば誰しもが一度は抱くであろう負の感情。
それがまた人間らしさを増すためには欠かせないものでもあるのだが。

世の中には大部分が負の感情でできた人間もいて。
他人の幸せを見つけては執拗に妬み、絡み。
その対象が正の感情に満たされた相手であればあるほど、その執着は増す。
一つ一つ目に見えるものを比べては己が優位に立っているはずだと思い込み、それを大義名分に攻撃を繰り返す。そうして満たされたような錯覚に陥る。

そして世の中にはその標的となりやすい人間がいることも事実で。
そう、ここにも一人____






「わぁっ、つくし綺麗~!」
「やだ、やめてよ!」
「馬子にも衣装とはよく言いましたね、先輩」
「ちょっと桜子、どういう意味よ」
「嘘ですよ。とっても綺麗ですよ、先輩」

そう言ってにっこりと微笑んだあんたの方こそよっぽど綺麗だよと思いつつも、つくしは鏡に映る自分の姿を見つめた。

「あ~、似合わないからこういうのやなんだけどなぁ」
「何言ってるの!すっごい似合ってるよ?!つくしは自己評価が低すぎるんだよ」
「そうですよ。あの道明寺さんに見初められたんですから。それにもう婚約までしたっていうのにいつまでそんなこと言ってるんです?いい加減腹を括ってください」
「いや、腹は括ってるんだけどさ。やっぱこういう格好は私にはらしくないっていうか・・・・・」
「そんなことないって!色といい形といいつくしにピッタリだよ。司が選んだんでしょ?」
「うん・・・・・」
「ほら~!こんなに似合うものを見立てるなんて愛されてる証拠じゃーん。もっと張り切らなきゃバチが当たるからねっ?!」

滋の言葉にハハハと苦笑いしながらあらためて鏡の中の自分と目を合わせる。
ネイビーブルーのドレスはシンプルなデザインながらもつくしの良さをこれ以上なく引き立てている。Vカットされた胸元には土星のネックレスがキラキラと輝き、露出したところからはつくしのきめ細かな白い肌がのぞく。
決して色気のあるタイプの人間ではないが、つくしには人にはない言葉にできない清涼感がある。そしてそれがつくしだけの色香を醸しだしている。

本人には全く自覚はないが、元来もつ人を惹きつけるその内面だけではなく、外見的にも異性の目を惹くだけの魅力を十分に身につけているのだ。そんなつくしの魅力に最初から気付いていた司が、全く自覚しようとしないつくしに手を焼くのは仕方のないことなのかもしれない。

「そろそろ時間じゃないですか?」
「あ、ほんとだ。じゃあ行こっか」

時計を確認すると最後の身だしなみチェックをして、三人で控え室を後にした。




今日は大きなプロジェクト成功を祝った盛大なパーティが開かれる。
このところの業績は右肩上がりで、特につくしとの婚約が正式に発表されてからは誰の目にも明らかだった。
道明寺ホールディングス副社長の原動力はつくしであり、決して進んで表に出ようとはしないが、今の会社を支えているのは実のところつくしなのだということは、少しでも道明寺に関わったことのある人間の間ではもはや常識となっていた。


「つくし」
「・・・あ、道明寺」

会場となっているメープルホテルの大広間に入ったところですぐに司が近付いてきた。

「お前いい加減名前で呼べっつってるだろ?婚約もしたんだぞ」
「あ、ごめん。でもやっぱ慣れないっていうか・・・少しずつ、ね」
「・・・・しょうがねーな。お前、最初の挨拶の時に一緒に壇上に上がれよ。紹介するから」
「え。・・・・・うぅっ・・・・・わかった」

司の言葉につくしの顔に明らかな落胆の色が滲む。道明寺家に嫁ぐ覚悟はできたが、それでも派手な舞台には到底慣れそうにもない。だったら覚悟ができたとは言えないと突っ込まれればそれまでだが、読んで字の如く、雑草のようにひっそりとしているのが一番安心できる性分なのだから致し方ない。
司は相変わらずのつくしの反応にフッと笑いを零すと頭をポンポンと叩いた。

「いい加減慣れろよ。じゃあまた後で迎えに来っから。滋達と一緒にいろ」
「うん。頑張って」
「おう」

ひらひらと軽く手を振って送り出すと、司は颯爽と人の波へと消えてしまった。副社長として、やらなければならないことは山積みだ。

「な~んかすっかり夫婦って雰囲気で満たされてますね」
「はぁっ?!」
「ほんとほんと~。もうお互いのことは何でもわかり合ってます~オーラがハンパないわ。
あーあー、この会場なんか熱いんじゃな~い?」

右腕を桜子に、左腕を滋にがっしり掴まれると、どちらも顔を近づけてニヤニヤとしたり顔でつくしを眺める。

「も~、あんた達もいい加減からかうのはやめなさいよね!」
「えー、からかってなんかないのに。ねぇ、桜子?」
「本当ですよ。失礼しちゃいます。それだけ最近のお二人がいい感じですよってことです」
「えー?自分たちじゃ何もわからないよ。何か変わったってわけでもないし」

しいて言うならば、二人の婚約が正式に発表されたことくらいだろうか。
司の帰国から2年、本人の希望よりは遅くなってしまったが、いよいよ彼の夢が叶う日が目前まで迫っていた。
婚約を発表してからというもの、つくしが公の場に姿を出すことも少しずつ増えていた。このような華やかな場はつくしにとってある意味トラウマでもあったが、楓に認められた今、もう怖いものは何一つないのが現状だ。ただ本人がいつまでも慣れないという点を除いては。
今日もまたつくしを婚約者として大々的に紹介することもあって、司の機嫌の良さは目も当てられないほどに最高潮だった。




*****


「お前らここにいたのか。・・・・・牧野は?」
「さっきお手洗いに行くって出てったよ」
「そうか・・・・っつーか滋、お前食い過ぎだろ、どう考えても」
「え~、だって美味しいんだもん!」
「一体その体のどこにそんだけ入るんだよ・・・・・」

パーティの主な催しもほぼ終わり、場内はすっかり歓談モードとなっていた。
キャーキャーという羨望の眼差しを浴びながらF3が移動した先には桜子と滋がいた。滋の手にした皿にはこれでもかと山盛りになった食べ物が載っていて、総二郎は見ただけで気持ち悪くなりそうなほどだ。

「しっかし司んとこは相変わらずすげぇな。今日500人だっけか?」
「そうみたいですね。というか先輩を紹介したいから余計気合いが入ってるって感じに見えますけどね」
「ははっ、そうかもな。やることがいかにも司らしいぜ」
「牧野は俺のものだって言いふらして回りたくて仕方がないんでしょ」
「おいお前ら。あいつは?」

類がふあぁと欠伸を零したところで人混みをかき分けながら司が駆け寄ってきた。
つくしの紹介が終わっても尚ビジネスとしての付き合いがあり、つくしを滋達に任せて会場内を回っていたのだが、ようやくその役目も一段落した。

「先輩ならさっきお手洗いに行きましたよ?」
「・・・・・・・・でもやけに遅いね」
「いつ行ったんだよ?」
「・・・・・そういえばもう15分以上は経ってるかも」
「混んでるんですかね・・・・・」
「・・・・まさか何かあったとかじゃねーよな」

あきらがぽつりと呟いた一言に司は弾かれたように走り出していた。

「あっ、司っ、待ってよっ!」
「司っ!・・・・・だめだ、俺たちも行こう」

滋や総二郎の制止も全く耳に入らず走り去る司を、5人も急いで追いかけていった。




*****

「あ~、いい加減顔が攣りそう」

つくしは鏡に映る自分の顔を揉みほぐしながら、顔面筋肉痛というものもこの世には存在するんだろうかなんてことを考えていた。
婚約を発表してからというもの、こうした公の場に出ることもあったが、今日ほどの人が集まったのは初めてだった。司に連れられて行く先々で笑顔で挨拶をして回る。もう一体どれだけの人と言葉を交わしたのかも覚えていない。明朗快活なつくしと言えど、さすがに疲労の色は隠せない。

「あいつ、いつもこんなことやってるんだ・・・頑張ってるんだなぁ」

それは素直な気持ちだった。ただの自己中でバカな俺様だったのはもう昔の話。今では道明寺財閥の揺るぎない支柱になっているのだから。

「あ~ら、どちらのご令嬢かと思えば一般庶民の方がこんなところへ何のご用かしら?」

ふと背後から聞こえてきた声に振り返ると、まぁものの見事に着飾った女が3人、明らかな侮蔑の眼差しでつくしを見ていた。考えに夢中になる余り、いつ来たのかその気配に全く気が付かなかった。

「道明寺様の婚約者かなにか知らないけど、あまり調子に乗らない方がいいんじゃなくて?」
「はぁ・・・・」
「どうやってあのお方に取り入ったか知らないけど、足を引っ張ることだけは許されないわよ。いつまでも身の程知らずでいたら彼にまで恥を掻かせるってことを忘れるんじゃないわよ」
「はぁ・・・・」

真っ赤に塗られた口元が歪んでいく様をぼんやり見つめながら、あぁこういう感覚も久しぶりだなぁなんて妙な懐かしさを覚えていた。司が渡米している間は言わずもがな、帰国後にも嫌がらせをしてくる連中はいたが、正式に婚約してからはさすがに下手に手が出せないと思ったのか、こういうことはほとんどなくなっていたからだ。
だが世の中には「身の程知らず」が少なからず存在するもので。
許されないとは一体誰に許されないのだろうか?正直、楓以上に恐ろしい存在などいないと断言できる。その楓に認められた今、もしかしたら自分はこの世で一番強い人間になったんじゃなかろうかと錯覚するほどだ。



「おい司!・・・・あいつ速ぇな・・・」
「牧野に関することだからね。野獣の本能でしょ」

猛ダッシュで会場の外にあるお手洗いを探して回る司の後を追いかけるが、その距離は一向に縮まらずむしろ広がるばかりだ。やがて司が3つ目のお手洗い周辺に辿り着いたところで、中から何やらぼそぼそと揉めているような声が聞こえてきた。

「ちょっと、何がおかしいの?人が真剣に話してるのに笑うなんて失礼じゃない!」
「あ、すみません・・・・」
「全く・・・・こんなんじゃ道明寺財閥も先が思いやられるってものよ」
「はぁ・・・・」
「本当よねぇ。こんな見た目もフツーのド庶民が一体どうやってあの道明寺様に取り入ったっていうのかしら?」
「見た目じゃまず無理だろうからあっちの方が凄いんじゃないのぉ~?」
「やだぁ~!あっちってどっちよぉ~」
「あっちはあっちでしょ。だってそうでもないとあり得ないじゃなーい?人は見た目によらないっていうし」
「きゃはははは」


「・・・・・・・んのやろうっ・・・・・!!」
「司っ!はぁはぁ、お前速すぎんだよ。いたのか?ってどうしたその顔は」
「・・・・・・・・・ブッ殺す」
「おい待て!落ち着けっ!」

追いついて早々鬼のような形相で物騒なことを口にする司を慌ててあきらが引き止めるが、司はその制止を振り切って中へと殴り込みにいこうとする。場所が場所なだけに事を大きくしないようにと総二郎も止めに入るが司の力は緩まない。

「離せっ!」
「おい司っ!」

二人がかりでも止められずに、司が中へと足を一歩踏み入れた時だった。


「でも道明寺さんにもガッカリよねぇ~。選んだのがこーんなちんくしゃだなんて」
「ほんと~。せっかく憧れてたのに。こんなんじゃ会社も危ういんじゃないのかしら」
「あはははっ!」

ダァアアアアンッ!!!!

突然響いた打撃音にその場にいた全員の体がビクッと跳ねる。3人の女が驚いて顔を上げると、これまでひたすら生返事に終始していたつくしの顔が怒りのオーラに満ちていることに気が付いた。右手は壁を捉えていて、もしかしたら亀裂が入ったのではと思える程にプルプル震えている。

「な、なんなの?なんて野蛮な・・・・!」
「黙って聞いてりゃペラペラペラペラ言いたい放題言いやがって・・・・・」
「まぁっ!なんなの、その汚らしい言葉遣いはっ!ついに本性を現したわね?!」
「うるさいっ!本性?そんなのくそっくらえだわ!」

突然変わったつくしの態度に呆気にとられる3人を見据えると、つくしはズイッと一歩前に出た。その迫力に押されて3人の足が同時に一歩下がる。

「ド庶民?身の程知らず?えぇえぇそうですよ。そんなことは本人が一番わかってるっての!でもそれが私なんだから仕方ないじゃない。私だってねぇ、あいつがただの庶民だったらどれだけいいかって思ったかしれないわよ。でも私が変われないようにあいつだって変われない。そのままの相手を受け入れるしかないのよ!」
「なっ・・・・!玉の輿狙いのくせに偉そうに・・・・!」
「玉の輿ぃ~?言っとくけどね、私にとっては足を伸ばしてひっくり返りそうになる無駄に広すぎるお風呂より膝を曲げなきゃ入れないくらいのゴエモン風呂の方がよっっっっっっぽど居心地いいんだからっ!」
「ご、ゴエ・・・・・・・?」
「あんた達に聞くけど、あいつが無一文になったって結婚したいのよね?」
「えっ?!」
「いーや、無一文どころか借金背負ってたって平気なのよね?!」
「そ、それは・・・・・・・」

さっきまでの勢いはどこへやら。つくしの迫力と言葉に3人が口ごもる。

「私はねぇ、無一文になったってあいつを支える覚悟があるわよ。っていうかそういう時こそむしろ私の腕の見せどころって感じ?上辺しか見てないあんた達が偉そうなこと言うんじゃないわよ!」
「なっ、なっ・・・・・・・!」
「それから。私のことは好き勝手言ったって構わないわよ。こちとらこういうことは慣れに慣れてんのよ。あんたたちのいやがらせなんて可愛いもんだわ。・・・・・でもねぇ、本気で頑張ってるあいつを悪く言うのだけは許さない。どれだけ必死で努力してるか知ろうともしないであいつを侮辱するのだけは絶対に許さないっ!!!」



シーーーーーーーーーーン・・・・・・・



その場が静寂に包まれた。
誰一人として言葉を発することができなかった。それほどに、つくしの姿が毅然として力に満ち溢れていて、何かを言い返さなければと思いつつ頭も体も身動き一つ取れずにいた。

「・・・・・・・・あっ・・・・・!」
「え?」

その時、3人の顔が驚愕に包まれる。あまりの迫力にビビらせ過ぎてしまっただろうかと思ったが、どうも視線は自分より先に向かっているようだった。何だろうと振り返ろうとした体が突然後ろから温かい感触に包まれた。それもかなりの力で。包まれた瞬間、ふわりと身の覚えのあるコロンの香りが鼻腔をくすぐった。

「お前やっぱサイコーの女だわ」
「えっ、道明寺っ?!いつからいたの?!」
「お前が啖呵を切った辺りから。俺が助けるまでもなかったな。それでこそ俺が惚れた女だぜ」
「ちょっ・・・・苦しいから!離してよ!」
「ダメだ」

むぐぐぐっ・・・・!苦しいっ!!
身長差のある大男が覆い被さるように自分を抱きしめるものだから、つくしはまともに呼吸ができずジタバタともがく。司はそんなつくしの体をくるっと反転させると、今度は正面から抱き締め直した。一瞬だけ体を離して見えた司の顔は・・・・普段のビジネスモードからは想像もつかないほど緩く、幸せオーラが満ち溢れていた。
そんな司を目の当たりにし、つくしも思わず背中に手を回してポンポンと撫でる。

「だから私は雑草だって言ったでしょ。踏まれても叩かれても逞しく生きていけるの」
「あぁ、そうだな。お前はこの世で一番最高の女だ」
「そんな大袈裟な・・・・・」

「そんなことないよ!つくしかっこよかったよ~!」
「さすがは私のいびりにも耐えただけのことはありますね」
「し、滋?桜子もっ?!」
「鉄パンツは卒業したけど鉄の女は健在だな」
「牧野、お前マジでかっこいいな」
「あんたが啖呵切るの久しぶりに見た気がする」
「っ・・・・・!っていうか皆聞いてたの・・・・・・?」
「「「「「うん」」」」」

ガビーーーーーン!!!!
今思えば結構恥ずかしくなるようなことを言ってた気がする・・・・
今さらながら羞恥に染まるつくしとは対照的に目の前の6人は皆満面の笑みを浮かべている。

「じゃあ行くぞ」
「えっ?!」

ようやく抱擁が解かれたかと思うと今度は手をガッチリ掴まれて体ごと引き摺られていく。
そのままあっという間に二人はその場からいなくなり、女共は今目の前で何が起こったのかわけがわからないようにただ呆然と立ち尽くしている。
そんな3人の前に桜子が一歩足を進めると、妖艶な笑みで見下ろしながらゆっくりと口を開いた。

「ご覧の通りあの二人は揺るぎない信頼関係で結ばれてるんです。低俗な雑音なんかでどうこうできるような薄っぺらい絆じゃないんですよ。身の程知らずな行動で身を滅ぼさないようにお気をつけあそばせ?」
「・・・・・・・・・!!」

目を見開いて驚く3人をフッと嘲笑うと、桜子は身を翻して出ていった。

「桜子~!やっぱりこういう時にはあんたが一番違和感ないよ!」
「失礼ですね。ちゃんと釘を刺しておいただけじゃないですか」
「お前を敵に回すと怖ぇだろうな・・・・」

アハハと徐々に遠ざかっていく声を聞きながら、トイレに残された3人はいつまでもその場に立ち尽くしていた。





「・・・・・ねぇっ!行くってどこに?会場はそっちじゃないでしょう?!」
「バーカ、誰があそこに戻るっつったよ」
「えっ、じゃあどこに行くのよ?っていうか勝手に抜けちゃダメじゃん!」
「もうやるべきことは全部やっただろ。スイート行くぞ。部屋取ってっから」
「はえ?!な、何言ってんの?!」
「何って・・・・・・ナニだろ?」

ズンズン進めていた足をピタッと止めると、司はつくしの顔を覗き込みながらニヤリと怪しげな顔で笑った。途端につくしの中を嫌な予感が駆け巡る。

「いや、でもやっぱ最後までちゃんといないと・・・・!」
「ざけんな。あとはババァに任せときゃいいんだよ。っつーか、お前にあんな盛大な愛の告白されて応えなきゃ男じゃねーだろ」
「だろって・・・・」

手を引っ張ってグイッとつくしの体を胸元に抱き寄せると、司は耳元に囁きかけた。

「今日は優しく愛してやるからな・・・・?」
「・・・・・・っ!!!!」

ガバッと耳を押さえて真っ赤になったつくしに満足そうに微笑むと、司はスキップしそうな勢いでつくしを引き摺っていった。やがてエレベーターの向こうに消えた二人がその夜どうなったのか・・・・・・



それは二人だけの秘密。








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