明日への一歩 20
2015 / 01 / 27 ( Tue ) ガチャッ
開いたドアの向こうから現れた人物に、その場にいた司以外の背筋がシュッと伸びた。 その場にいるだけで一瞬にしてピンと張り詰めた空気に変えてしまう。 ____ それが道明寺楓だ。 コツコツとヒールの音を響かせてモデル然とした歩き方で自席につくと、同じ空間にいる人間の顔を感情の読み取れない顔で一瞥していく。 その中に明らかに真っ青な顔で視線すら上げることができずにいる女が一人。 その向かいに座るように司とつくしが隣に並んで座っている。 「____ それで? このような席が設けられた理由は何でしょう」 抑揚のない言葉で司へと視線を動かす。 「実は昨日社員による不祥事が発生しました」 「不祥事・・・?」 「はい。ここにいるケイトリン・アンダーソンが牧野に対する傷害事件を起こしました」 「傷害事件・・・」 明らかに声のトーンが低くなったことにケイトリンの体がビクッと動く。 その視線はおぼつかず、顔からは生気が失われている。 一方で向かいに座っているつくしも決して顔色がいいとは言えない。 両頬は赤みをおびてうっすら腫れており、切り傷のような跡も見える。 濃い色のストッキングに隠れてわかりづらいが、足首付近だけ不自然に盛り上がっている。その下に何が隠されているのかは想像するに難くない。 「以前から彼女に対する嫌がらせは続いていたようです。当然彼女はそのことを口にすることは一切ありませんでした。彼女なりの考えがあってのことと思います。私もこれまではそれを黙認してきました。ですが傷害事件、しかも勤務時間中の犯行ともなれば私としてもこれ以上放置しておくことはできません」 「・・・まずは事実確認が先です。副社長が言っていることは本当なのですか?」 鋭い視線がケイトリンへと突き刺さる。 ハッと顔を上げたはいいものの、口をパクパクさせるだけで何も答えることができない。 重役秘書ですらそうそうお目にかかることのできない相手を前に、完全に萎縮してしまっている。 その手は膝の上で小刻みに震えているように見える。 「あ、あ・・・」 「では牧野さん、あなたに聞きます。事実ですか?」 「えっ?! あ、あの・・・・・・」 被害者であるはずのつくしも何故だか浮かない顔で返答に詰まる。 「おい、ここにきて嘘は言うなよ。本来であればとっくに警察沙汰になってる案件なんだからな」 「う・・・は、はい・・・事実、です・・・」 今にも消え入りそうな声で俯きがちに頷いた。 加害者よりも被害者の方が恐縮しているとは一体どういうことなのか。 「つきましてはこの女の処分をお願いします。私としてはクビにして警察に届け出るのが一番かと」 司のその言葉にケイトリンが愕然とした顔を上げる。 「そんなっ・・・!」 「何だ? 何か不満があるとでも?」 だが司はそんなケイトリンを睨み一つで一蹴する。 途端に女が竦み上がった。 「くだらねぇガキみたいな嫌がらせまでならまだともかく、てめぇのやったことは傷害事件だ。このまま会社に居座ることができるとでも思ってんのか?」 「それはっ・・・。で、でも・・・」 「あん? でも何だっつーんだよ」 ケイトリンの憧れ続けた副社長然とした司はそこにはいない。 明らかな負のオーラに満ち溢れた敵意がひしひしと自分に向けられているのがわかる。 何故・・・? どうしてこの女ばかりがこんなに特別扱いを受けるというのか。 ケイトリンは膝の上でギリッと手を握りしめると、半ば自棄になってつくしを睨み付けた。 「納得がいきません!」 「・・・あ?」 「どうしてですか? 何故この女だけがこんなにも特別扱いを受けるんですか?! 私だってこの会社に入ってこれまで必死で働いてきました。いつかは副社長の下にお仕えできるような人間になりたいと・・・それだけを信じて努力してきたというのに! それなのに、ある日突然こんな何もできないような小娘が・・・・・・納得できるわけがありません!!」 いつの間にか立ち上がっていたケイトリンは感情のまま叫び続ける。はぁはぁと息を切らしながら目の前で戸惑いを見せるつくしを侮蔑の目で睨み付ける。 どうせクビになるのならいっそのこと思いの丈を全部ぶちまけてやればいい。 もはや捨て身の行動だった。 「・・・・・・勘違いすんなよ?」 「えっ・・・?」 気が付いたときには立ち上がった司が目の前にいた。 その瞳は凍り付くように冷たく自分を見下ろしている。 そのあまりの迫力に既にケイトリンの足下が小刻みに震えていた。 「てめぇは何のために入社したんだ? 俺が目的か? 言っとくけどな、俺はそういう欲にまみれた女には反吐が出るんだよ。百歩譲って夢見るのは許しても、お前の勝手な願望に何故こいつが巻き込まれなきゃならない? てめぇに一体なんの権利があるってんだ、あ?」 「で・・・でも、あの女の採用に納得していないのは私だけではありませんっ!」 ガクガクと震えながらもケイトリンは必死で訴える。 「それがどうした? 働く人間を決めるのは上の仕事だ。てめぇら全員の許可がないと決められないってのか?」 「そ、それは・・・。でも、でもっ! どうしてこの女だけ特別なんですか?! 今までこんなに特別な扱いを受けた社員なんていないじゃないですか! 社長は納得されてるんですかっ?!」 この期に及んでも尚引き下がろうとしない往生際の悪さに、司は忌々しげに舌打ちする。 相手が男ならとっくにぶん殴っているに違いない。 拳の代わりにとどめの一撃を刺そうと口を開いたときだった。 「彼女の採用を決めたのはこの私です」 「えっ・・・?」 これまで終始黙っていた楓がここに来て初めて口を挟んだ。 驚いたケイトリンに視線を移すと、それだけでケイトリンがゴクッと喉を鳴らした。 「彼女の採用を決めたのは他でもないこの私です」 「そ、それはどうして・・・」 社長の裁量に一社員が口出しすることなど言語道断。 だがもはや今のケイトリンにはそんな冷静な思考など残されてはいなかった。 「どうして? それをあなたに話す必要性はどこに?」 「そ、それはっ・・・」 地の底から凍え上がってくるような冷たい視線に体中が震えてくるのがわかる。 ・・・・・・怖い・・・! 「仮に私が決めた理由があなたの納得のいかないものだったとして、それが傷害事件を引き起こす大義名分になるとでも?」 「それは・・・」 何一つ言い返せる要素が見つからない。 「何はともあれ論より証拠。西田、証拠は残っているのですか?」 「はい。防犯カメラに会議室に連れ込まれるところが映っています。それから落ちていたナイフからケイトリンの指紋と牧野様の血液が採取されました」 「・・・・・・!」 その言葉にケイトリンの顔からサーーーーッと血の気が引いていく。 「ということのようですがまだ申し開きがおありで?」 「・・・・・・っ」 アメリカはただでさえ訴訟大国だ。 小さなトラブルですら訴訟沙汰になりやすいというのに、今回は立派な刑事事件になる案件。 その上証拠まで揃っているとなれば、これから待ち受ける展開は誰の目にも明らかだ。 嫉妬と欲に駆り立てられるあまりそんなことすら頭に入っていなかったなどなんとお粗末なことか。 今さらながら現実が見えてきてケイトリンはワナワナと震え始める。 「ご自身のなされたことを棚上げでこの私にまで意見を通そうとするなどと、随分甘く見られたものですね」 楓は視線を合わせることすらせずに冷たく言い放つ。 ___そう。 鉄の女の本当の恐ろしさを知る者ならば、明らかに自分に非がある中で噛みつくことなど論外中の論外だとよくわかることだろう。命知らずもいいところだ。 「傷害沙汰を起こしたことも当然問題ですが、あなたの場合はそれ以前のようですね。ビジネスにおいて貪欲な人間は嫌いではありませんが、利己的な考えで犯罪を犯しても構わないと平然と主張するような人間は我が道明寺ホールディングスには必要ありません」 「えっ・・・?!」 目を見開いて顔を上げたケイトリンにちらりと視線を送る。 「明日以降は来る必要はありません」 「そんなっ! 待ってくださいっ!!」 絶望的な言葉に思わず叫んでいた。 「勘違いなさらないことね。あなたはいつ捕まってもおかしくない立場だということを」 「・・・っ!」 何故このようなことになってしまったのか。 憧れの人の元で働きたくて必死で努力を重ねてきたというのに。 思い通りに事が運ばないどころかこのままクビだなんて。 これまで願って叶わないことなど何一つなかった人生だったというのに。 一体どうして・・・ ワナワナと震える視線を上げていくと戸惑った表情のつくしと目が合った。 「あんたが・・・」 「え・・・?」 「あんたのせいでこんなことにっ・・・!!」 「きゃっ?!」 ガタガタンッ!! 完全に正気を失ってしまったケイトリンがつくしに掴みかかる。 驚いたつくしは全く避ける暇などなかった。 「痛っ・・・!!」 掴んだ腕がギリギリと締め上げられ、あまりの痛みに顔が激しく歪む。 「てめぇ・・・調子に乗るのも大概にしろよ」 「イッ・・・!」 だが先に手を掴んだのは司だった。 ケイトリンの腕を掴むとそのまま上に捻りあげて身動きがとれないようにする。 「どうして・・・っ!」 「あ゛ぁ?! この際だから言っておくけどなぁ、こいつは俺の婚約者だ。手を出すからにはそれ相応の覚悟をしておけよ? こいつに危害を加える奴は女だろうと容赦しねぇぞ」 「えっ・・・?!」 「勘違いすんじゃねーぞ。こいつがここで働いてることはこいつが言い出したことでもなんでもねぇ。社長が判断したことだ。必要な資格も全て有してる。実際、仕事に私情を挟むようなてめぇらよりもよっぽど真面目に働いてるしな」 信じられないような顔で司とつくしの顔を交互に見ると、最後に楓の方へ視線を動かした。 相変わらず感情のない顔でこちらを見てすらいない。 「牧野さんはどうするおつもり?」 「えっ?」 これまでただ黙って事の成り行きを見守っていたつくしが慌てて口を開いた。 「会社としての対応は先の通りです。あなたがどうおっしゃろうと変えることはありません。ただしそれ以外に関してはあなたが決めなさい。被害者はあなたなのですから」 「私が・・・」 まさか自分に委ねられるとは思いもしなかったつくしは戸惑いを隠せない。 でも遅かれ早かれちゃんとしなければいけないことなのは事実だ。 「私は・・・・・・・・・被害届は出すつもりはありません」 「なっ・・・? お前何言ってんだ?! 日本でもあんな目にあっておきながら何を甘いこと言ってやがる!」 またしても穏便に済まそうとするつくしに司が怒りの声を上げる。 「わかってるよ! だからこそクビになることに関しては異議を唱えるつもりはない。絶対にやってはいけないことだったとあたしも思うから。でも、もうそれだけで充分なの」 「ふざけんな! そんな怪我までさせられておきながら・・・」 「いいのっ! 被害者はあたしなんだからあたしが決める!!」 はっきりと司に噛みついていくつくしにケイトリンが目を丸くする。 「必要以上に争うことで余計な体力を使いたくない。それに、刑事事件にすれば会社にだって影響がゼロじゃない。自分に隙があったのも原因の一つだし、彼女を含めて待遇が納得いかないって人の気持ちもよくわかる。あたしは今の自分に、これからの自分に必要なことを学ぶためにここに来たの。会社のためにならないようなことに時間も体力も使うつもりは少しだってない!」 「つくし・・・・・・」 はっきりと言い切ったつくしの瞳は強い意志で漲っている。 司は何かを言い返そうとしたが、そうしたところで絶対につくしが譲ることはないだろうこの後の展開が容易に想像ができて、はーーーーっと盛大に溜め息をついた。 「・・・道明寺財閥の後継者ともあろう人間が女性一人に言いくるめられるとは。まだまだ修行が足らないようですね」 「うるせーよ」 楓の皮肉に司が心底面白くなさそうに舌打ちする。 だがつくしにとってはそれは意外な光景だった。 確かに嫌味を込めて言ったのかもしれない。 それでもこれまでにはあまり表に出そうとしなかった愛情が見え隠れしているような気がする。 そんなことを言ったらまた鼻で笑われてしまうだろうか。 ・・・いや、自分の感性に素直に従おう。 昔とは何かが確実に変わっているのだと。 「ふふっ」 「・・・なに笑ってんだよ」 「あ、ごめん。なんか嬉しくて」 「はぁ? 今の流れで何をどうすればそうなるんだよ」 「いいの、あたしがわかってればいいことだから」 「・・・相変わらずお前はわけがわかんねー女だな」 「褒めてくれてありがと」 突拍子もないつくしの言葉に、司はわけがわからなさすぎて逆に笑えてきた。 そんな司の姿を見ながら、ケイトリンはこれまで憧れてきた道明寺司という男が仮の姿であったのだと初めて気付かされた。 少なくとも、ここで働く人間の中で彼の笑顔に出逢える者などいない。 ましてやその相手が女であれば尚更のこと。 そしてそんな男にこんな軽口をきける人間などいるはずもない。 側近中の側近である西田ですら言語道断の暴挙だと言えるのだから。 そんなあり得ない光景が今、当たり前の日常の様に目の前で繰り広げられているのだ。 そこに自分の知らない2人の歴史をまざまざと見せつけられた気がして、ケイトリンの体からへなへなと力が抜けていった。 ____ 最初から入り込む隙間など1ミリたりともなかったのだと。 「西田、こいつを連れて行け」 「かしこまりました」 いい加減諦めがついたのを察知すると、司は脱力したケイトリンを西田に引き渡した。 完全に戦意喪失したケイトリンはズルズルと引き摺られていく。 つくしは自分が被害者だとはいえやはりこういう姿を見るのは辛かった。 だが司の言ったとおり、彼と結婚する以上温情だけではやっていけない世界もあるのだということも学ばなければならない。そのためにも、やったことに対する最低限度の処罰はあって然るべきなのだ。 そう自分に言い聞かせながら、部屋から出て行ったケイトリンを見送るとグッと目を閉じた。 「俺はもうこれ以上隠すつもりはねぇから。こいつの存在を公にさせてもらう」 「えっ、司っ?!」 室内が3人だけになった途端間髪入れずに司が楓に宣言した。 「お前が驚いてどうすんだよ。言っただろ。もう茶番は終わりだって」 「でも、まだ約束の期間が・・・」 「そんなの関係ねぇよ。お前の立場を公にしたって仕事はできるだろ? むしろ自分の立ち位置を明確にした上で頑張ってみろよ」 「え・・・?」 「言っただろ? 俺と生涯を共にする以上大なり小なりああいう連中は出てくるんだ。お前が婚約者だとわかることで何だかんだ言ってくる奴もいるだろう。でもお前なら自らの力でそれを黙らせることができるんじゃねーのか? 雑草魂を見せつけてやれよ」 「司・・・」 見せつける・・・? 雑草魂のあたしを? 「なんだよ。自信がねぇのか?」 「なっ・・・違う! できるに決まってるじゃない! やってやるわよ!」 司の挑発にカチンときたつくしは思わずそう叫んでいた。 それを聞いた司の顔がニヤリとしたり顔に変わる。 「言ったな。お前はそれでこそだろ」 「・・・あ」 ・・・やられた。 してやられたと唇を噛むつくしにフッと笑うと、司は楓を見た。 「つーことだから。今さら反対なんかさせねぇぞ」 「・・・・・・」 楓は何も言わない。 つくしの懸念はそこだった。 元々NYにやってきたのだって、きちんと楓に認めてもらうことが目的だったのだから。 彼女が 「否」 と主張する中で強引に事を進めるようなことだけはしたくない。 「・・・・・・本当にいいのですか?」 「えっ?」 見れば真剣な顔で楓が自分を真っ直ぐに見ているではないか。 その顔からは相変わらず表情が読めないが、少なくとも過去に感じたような冷たさは全くない。 「今回のことだってよくよくわかったでしょう。この道明寺財閥に入るということがどういうことなのかを。これからあなたの立場が公のものとなれば、ますますその身が危険に晒されることだってあるかもしれない。あなたはその茨の道に耐える覚悟がおありで?」 「お義母様・・・?」 「いつもこうして守ってもらえる立場にはいられないのです。時にはあなたが先頭に立つことだって求められる。甘っちょろい覚悟でやっていけるほど簡単な世界じゃありません。それでも覚悟はあるのですか?」 楓の言葉一つ一つが心に突き刺さる。 それはきっと、彼女自身が痛いほどに身をもって経験したことに違いないから。 彼女は最初から鉄の女だったのではない。 荒波に呑まれるうちにそうならざるを得なかったのだ。 本当に自分にそれだけの覚悟があるのか? 「・・・はい。あります。司さんを支え、時に支えられ、そうして共に歩いていく覚悟があります」 つくしは軽く息を吸い込むと、吐き出しながらはっきりと楓の目を見て言い切った。 「力不足は承知しています。それでも誰にも負けない根性だけはあると胸を張って言えます。叩かれたらその都度立ち上がればいい。私なりにこの道明寺財閥の一員として力になりたいと思っています」 楓は視線を逸らそうとはせずに黙って聞いている。 互いの視線がぶつかったまましばし沈黙が続いた。 「・・・・・・そうですか。わかりました。ではお好きなようにしなさい」 「・・・えっ?!」 素っ頓狂な声を出したつくしをジロリと睨む。 「なんですか? また言わなければわかりませんか?」 「いっ、いえ! ちゃんと聞こえました。・・・あの、本当にいいんですか? 約束の期間が・・・」 「わかったと言ったのですからそれが全てです」 「あ、はい・・・」 ピシャッと言葉を遮られてそれ以上何も言えなくなってしまう。 「・・・もともとあなたの覚悟が本物であるのかを自分で確認させることが目的でした」 「え?」 「あなたの覚悟が決まったのであればあとはお好きになさい。ビジネスは成立です」 「・・・・・・」 「もうよろしいかしら? 余計なことに時間を取られてこの後が詰まっているのですけど」 「あ、はい・・・」 あまりにもあっさりと。 ・・・・・・本当に? 本当にいいの? 最後の最後にやっぱりドッキリでしたーーー!! ・・・なんてことにはならないの? 「じゃあ今度の創立記念パーティで発表するからな」 「・・・聞こえませんでしたか? 後はお好きにと言ったはずです」 既に手元の資料に目を移している楓はもうこちらを見ることもない。 「・・・クッ、じゃあそうさせてもらう。つくし、行くぞ」 「えっ?」 そう言うと司はつくしの手を取り歩き出した。 ボーッとしていたつくしは半分引き摺られるように連れて行かれる。何度も何度も振り返るが、やはり楓は手元に視線を落としたまま見向きもしない。 「あっ、あのっ! ありがとうございました! これからもよろしくお願いしますっ・・・!」 止まることなく足を進める司に引かれながら、つくしは声の限り楓に叫んだ。 結局、最後の最後までこちらを見ることはなかったが、それでもつくしの心の中は今まで感じたこともないような温かさで満たされていた。
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大作でしたね。 3回は読んだかな? 時間がかかってしまった‥‥(笑) やっとケイトリンを処することができて良かった~。 自分のしたことが、つくしのことが納得いかないと言う理由で、罪に問われないと思ってたようで、ホント自分勝手。 目的が司だったから、勿論それを励みに精進するのは、結構。 しかし、気にくわないから、暴力で排除しようとした行為は、論外。 つくしのことを婚約者と言ったし、目前で二人のやり取りを見せつけてやったし、あんたの入る余地はないんだよと、思い知らせてやったから、良しとしよう。 これから先が楽しみ~。 婚約者としてのつくしに、回りはどうでるか?
by: みわちゃん * 2015/01/27 01:23 * URL [ 編集 ] | page top
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まとめて一気読みしました。 さすがですね♪美味しいツボ押さえてますね。 物語全体の流れと構成が素晴らしいです! ひとつの物語の継続(長編)は読み応えたっぷりあって最高! このまま頑張って下さいませ。 ちなみに個人的に前作でお気に入りなとこは ●記憶を失ったつくしが司にだんだん惹かれていく ●司の記者会見、つくしの感動の涙 ●つくしの謎の退職、同僚の失恋、会社員みなの驚き ●旅行、初体験、結婚プロポーズ いやー良いですね。何度も読んでしまう(汗) ではでは --管理人のみ閲覧できます--
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今回かなり話が長くなってしまいました。 そして次回も長いです(^_^;) どうしても中途半端なところで切りたくなくて。 書くのは大変ですが結構ポイントとなる部分でもあるので頑張ります^^ 頭のいい挫折知らずの人生を送ってきた人ほど、 意外と大きな躓きにぶつかることってあるんじゃないかなって思ってます。 ケイトリンとかまさにその典型かな、と。 彼女は今後生まれ変わることができるのか。 よもや逆恨みで司をブスッと一刺し→記憶喪失 な~んてことがないといいんですが。わはは! --ふ※※ろば様--
はい。ついに認めさせちゃいました。 いえ、ほんとはとっくに認めてたんでしょうけどね。 そこはツンツンの女王ですから。 決してツンデレにはならないお方ですから(笑) あくまでも私の楓さん像で認めてもらいました。 「否」を主張する楓さんはとっても書きやすいんですけど、 その逆はすごく体力がいります。らしくない言動をなるべく書かないように・・・と。 さすがは鉄の女です(笑) ちなみにこの後の予想ですが、司なら全部やりそうですね(笑) --黒髪の貴公子様--
いつもいつも絶大なお褒めのお言葉を有難うございます。 一人でもそう思ってくださる方がいると思うだけで頑張れます(ノД`) 続編って結構プレッシャーなんですが(尻すぼみにならないかと)、 思ったより皆さんに楽しんでいただけているようで嬉しいです。 ついに鉄の女のゴーサインが出ました! とはいえつかつくですから、このまます~んなりとNY編が終わるとはいかないかな・・・? 最後の最後までドタバタをお楽しみいただけたらと思います(*^o^*) そして何度も読んでくださってるなんて・・・本当に嬉しいです。 きっと私よりも読み込まれてることと思います。 私は書き上げたら燃え尽きて、そして読み返すのが恥ずかしくて(笑) --ゆ※ん様<拍手コメントお礼>--
結局被害届は出さなかったつくしちゃん。 でも警察沙汰になると会社にも影響がゼロではないですからね。 それは絶対にしたくないことなのではないかと。 それでもクビにさせることを受け入れただけでも少しは変わったのかな~なんて思ってます。 さぁさぁ、これからの司君はきっとやりたい放題ですよ~♪(ナニが?) --こ※様--
秘書課でリーダー格だったケイトリンがクビともなれば、 手下の秘書は怖くて手出しができなくなるかもしれませんね。 しかも婚約者だと正式に発表されればびびって失禁しちゃうかも(笑) さぁさぁ、パーティがどうなるのか。 どんなハプニングを起こそうかね~( ̄∇ ̄) ← --ke※※ki様--
楓さんの若い頃ってどんなんだったんでしょうね。 絶対今とはまた違うと思うんですよね。 興味あるけど書くのはものすっごく難しそうで手は出せないかも(^_^;) 私の楓さんはつくしを認めたとはいえ「甘く」はならない予定です。 あくまでもベースは「鉄の女」のまま。 それでもあのつくしを認めたわけですから、 少しずつ彼女の変化していく姿を描けたらいいな~なんて思ってます。 原作のイメージをなるべく壊さないようにと必死です(笑) 楓さんは一番難しい!! 怖い(悪役)場面なら面白いくらい勝手に動いてくれるんですけどね(笑) --管理人のみ閲覧できます--
このコメントは管理人のみ閲覧できます --コ※様--
もう司を止められる要素が皆無になりましたからね。 もともと止まる気もなかっただろうけど(笑) さぁ、猛獣はどう暴れるのでしょうか。 今から必死でネタを考えまーーす(笑) --アー※※※チョーク様<拍手コメントお礼>--
ご指摘有難うございます。 仰るとおり思いっきり変換ミスしておりました。 決してわざとではないんですが、うちのPC、変換知能がすこぶる低くてですね。 気を抜くととんでもない変換をしていることがままあるんです(汗) 傷害事件だとすんなり変換してるくせに、何故か傷害沙汰と入れたら先のような変換になってました・・・。 全く意味不明な変換がされることもあって注意はしてるんですが、たまにああやって見落としてしまうこともあるので、その時はまた教えてやって下さい。 毎日書くのに必死で過去の作品を読み直す時間が全くないので・・・(^_^;) |
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