牧野家の人々 後編
2015 / 02 / 22 ( Sun ) 「どうぞこちらへ」
「は、はぁ・・・」 人というのは心の底から驚くとまともに言葉が出なくなるらしい。 50年近く生きてきて、そんなことに今さらながら気が付くなんて。 晴男と千恵子は目の前の光景に、ただただ口を開けたまま気の抜けたような返事をするので精一杯だった。 「こちらがお部屋になります」 「は、はい」 「すぐにお茶をお持ち致しますのでごゆっくりどうぞ」 「は、はぁ・・・」 さっきからびっくりするほど同じ事しか言っていない。 開かれた扉からはすぐには室内が見えない。 言われるがまま中へと足を踏み入れていくと、部屋の奥にようやく目的の人物を見つけた。 「つくしっ!」 「え・・・? ・・・・・・パパ、ママっ?!」 本に落としていた視線を上げるとたちまちその目が大きく見開かれていく。 「あぁっ、無理しないの! 私たちがそっちに行くから座ってなさい!」 「あ・・・うん」 自由が効かないことも忘れて立ち上がろうとしたつくしを慌てて制すると、晴男と千恵子はつくしの座るソファーへと足早に近付いていった。 1ヶ月ぶりに見る娘の顔色はすこぶる良さそうで、宣言通りここで手厚いお世話を受けていることは一目瞭然だった。 「どうしたの? いきなりだからびっくりしたよ」 「あ、いや、ちょっと進のところに行ったものだから。つくしにも会いたくなってね」 「そうなんだ。進は元気にしてる?」 「あぁ。大学も頑張ってるみたいだよ」 「そっかー。あたしも最近会ってないからなぁ」 うーんと伸びをするつくしを見ながら、実は司から是非娘さんに会いに来てやってくださいと言われたから来たなんて言えなかった。というか、そもそもそれ以前に司にそれを言う必要はないと釘を刺されていた。 「それにしても・・・凄いお邸ねぇ・・・」 「あー・・・はは、ほんとだよねぇ・・・」 あまりにも凄すぎて逆に静かな驚きでしか表現ができない。 あれだけ玉の輿を夢見てきた2人だというのに、いざそれを現実のものとして目の当たりにするとびっくりするほど萎縮してしまっていた。 「凄すぎて言葉が出ないでしょ?」 「「 うん・・・ 」」 びびりまくる両親につくしも苦笑いするしかない。 「このお邸で一番狭い部屋にしてくださいってお願いしたんだけどね、一番小さくても30畳ぐらいあるんだもん。参っちゃうよ」 「ほぁ~~~・・・」 ぽかーんと口を開けて部屋中を見渡す姿はまるで少し前の自分を見ているようだ。 「それはそうと怪我の具合はどうなの? 車いすは外れたって言ってたけど・・・」 「あぁ、うん。順調だよ。リハビリの先生もお墨付きをくれてるし。このまま行けばあと1ヶ月くらいでギプスも外れるかもしれないって」 「そうなのか? 良かったなぁ」 「うん。まぁ外れても筋力がおちてるからしばらくはリハビリは続けなきゃだろうけど」 「それでもあれだけの大怪我だったんだもの。大きな後遺症が残りそうになくて良かったわよ」 「うん、ほんとにね。花沢類や道明寺が良くしてくれたおかげだよ」 彼らが手を差し伸べてくれていなければ、貧乏を絵に描いたような牧野家では充分な治療もリハビリも受けられていないに違いない。それはつまり何しら事故の後遺症が残る可能性を秘めているわけで。 至れり尽くせりの看護にはただただ感謝の意しかない。 「 ”道明寺” って・・・。あんた、道明寺さんのことを思い出したの?」 「えっ? あぁ、違う違う! あの人が呼び捨てにしろってどうしても譲らなくて。そんなことできませんって言ってたんだけど、何が何でもタメで話せってうるさいから」 「そうなのか・・・」 「・・・なんで? 何か気になることでもあるの?」 「えっ?! い、いやっ? 何にもあるわけがないだろう?! ねぇ、ママっ?」 「えっ、あ、あぁうん、そうよ! 何もあるわけがないじゃないの! ねぇパパ?」 「「 あはははははは 」」 「・・・・・・・・??」 見るからに何かおかしいが、もともとこの2人はおかしいところだらけだったためつくしもそれ以上は深く考えることをしなかった。 「パパとママも元気なの?」 「もちろん。見ての通りピンピンよ」 「良かった。・・・ごめんね? 休職してるせいで仕送りもできなくて」 「何言ってるの、そんなことは気にしなくていいの!」 「・・・大怪我したお前にそんな心配までさせてしまって・・・本当に申し訳ない・・・」 「あぁっ、パパ! そんなつもりで言ったんじゃないから落ち込まないで! ねっ?」 自分の甲斐性のなさに晴男がどんよりと肩を落とす。 「・・・でもそろそろ真面目に考えなきゃ」 「・・・何をだい?」 「ん? ほら、ギプスも松葉杖も外れたらもうここでお世話になる必要もないでしょ? そうなる前にちゃんと色々考えておかないと。仕事にだって復帰しなきゃならないんだし」 「・・・・・・・・・」 「・・・・・・何? なんか変なこと言った?」 無言のまま自分をじーーっと見つめる2人につくしが首を傾げる。 「えっ? い、いやっ、何でも?! そうだね、考えないとだね、ねぇパパっ?」 「えっ? あ、あぁ、そうだね、ママっ?」 「・・・・・・・・・」 やっぱりどこかおかしい。 とはいえ初めてやってきた大豪邸にちょっとテンションがおかしくなっているのかもしれない。 結局、終始どこか心非ずで落ち着かないまま2人は帰って行った。 「・・・・・・パパ」 「なんだい? ママ」 「道明寺様はつくしの怪我が治り次第プロポーズするって言ってたわよね・・・?」 「・・・あぁ、言ってたな」 「・・・・・・結婚するってことは、つまりはあのお邸に嫁ぐことになるのよね・・・?」 「・・・そうだね・・・」 「「 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 」」 夢にまでみた玉の輿。 ・・・のはずなのに、夢で見た以上に凄かった現実に、2人は帰りのリムジンの中でもいつまでも心非ずのまま呆然とし続けていた。 *** 「もしもし?」 『・・・ママ?』 「あら、つくしなの? 元気?」 『うん、元気だよ。おかげさまで無事完治しました』 あれからさらに1ヶ月半ほどが過ぎた頃、つくしから牧野家に一本の電話が入った。 『あと・・・記憶も戻ったんだ』 「えっ! 本当に?!」 『うん。色々と心配かけてごめんね?』 「そんなことはいいのよ。むしろいつも心配かけてるのは私たちの方なんだから。そうか、よかったよかった」 『うん。 ・・・あの、さ。ちょっと話したいことがあるんだけど・・・』 「話したいこと?」 『うん。 あの・・・』 妙に口ごもる娘に千恵子がハッとする。 怪我が治り記憶も戻ったこのタイミングであらためて話したいことなど一つしかないのではないか。 『その・・・道明寺にさ、プロポーズ・・・されたんだ』 やっぱり!!!!!!!!! 思わず受話器を放り投げて踊り出したくなる気持ちを抑えて何とか平常心を装う。 隣で何事かとこちらを見ている晴男にコクコクと頷くと、瞬時に何のことかを察知したのか、途端にぱぁっと笑顔に変わった。 「そ・・・そうなの?!」 初耳ですと言わんばかりに大袈裟に驚いてみせる。 大根に失礼なくらいの大根芝居だが鈍感な娘は気付く気配もない。 『う、うん・・・』 「それで? どうするの?!」 そう。気になるのはそこだ。 こうなるシナリオはわかっていたが、娘がそれにどう答えるかまでは台本には書かれていない。 ゴクリと次の言葉を待つ。 『・・・・・・お受けしました』 「え?」 『・・・だから、プロポーズ、・・・お受けしました』 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 『・・・・・・・ちょっとママ? もしもし? 聞いてるっ? もしも・・・』 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・や」 『え?』 「 ぃやったあああああああああああああああああああ!!! 」 『ちょっ・・・もしもし?! ママ? ママっ?! もしもしっ?!!!』 つくしが必死で話しかけるのもどこ吹く風。 完全に有頂天になってしまった2人はそんなことも忘れてひたすら狂喜乱舞し続けた。 ___ そんな2人がようやく落ち着きを取り戻した頃にそれは起こった。 「牧野さんっ! お宅の前に凄い車と凄い人が来てるんだけどっ?!」 「・・・え?」 激安セールの戦利品を片手に帰ってきた千恵子に気付いた隣人が慌てた様子で飛んできた。 言われたとおりに視線を送ると、ドラマの世界でしかお目にかかれないようなピッカピカの黒塗りのリムジンがボロアパートの前に停まっているではないか。 そのあまりの異質さにご近所さんが野次馬を作っている。 「・・・・・・! 道明寺様だっ・・・!」 「え? あっ、牧野さんっ?!」 あんなものに乗れる人間なんて限られている。 そしてこんなボロアパートにわざわざ足を運ぶ人間など一人しかいない。 千恵子は早川の声を振り切って全速力でアパートへと走った。 「はぁはぁはぁっ・・・道明寺様・・・!」 学生以来の全速力で部屋に戻ると、案の定見るからに場違いな男が既に室内にいた。 向かい合うようにして座る夫が一回りも二回りも縮こまって座り込んでいる。 千恵子の姿を見て安心したのか今にも泣きそうだ。 「ご無沙汰しています。またしても突然の訪問で申し訳ありません」 「いっ、いえいえ! お忙しいのは重々承知しておりますから。どうかお気にならさずに」 「ありがとうございます」 「あっ、今すぐにお茶を入れますから」 「いえ、結構ですからこちらへ来ていただけませんか」 「え、でも・・・」 「お願いします」 一度ならず二度までも。 凄い客人にお茶すら出さないなんて恐れ多すぎると恐縮したが、司の顔があまりにも真剣だったので千恵子はその言葉に従って晴男の隣に腰を下ろした。 またしても6畳一間の極小空間に異質な空気が流れる。 だが今回は2人とも司が言わんとする言葉は予測がついていた。 何故ならそれを予告していたのは他ならぬ彼自身なのだから。 「つくしさんにプロポーズをしました」 やはり。 これはどう考えてもよくテレビで見る 「娘さんをください」 コースに違いない。 晴男はその瞬間が来るのをゴクッと息を呑んで待った。 「彼女もそれを受けてくれました。お約束したとおり彼女を一生守ります。幸せにします。・・・ですから、娘さんはいただきます」 「・・・・・・へ?」 今なんと・・・? 娘さんをください・・・? ・・・・・・じゃないじゃないかっ!! 予想外の言葉に呆気にとられる2人にフッと笑うと、司は綺麗な所作で頭を下げた。 「嘘です。 娘さんを私にください 」 「・・・・・・・・・・・・」 嘘・・・? ということはあれは彼なりのジョーク・・・? ・・・って、彼が言うと冗談にならないじゃないかっ!! 司のペースに惑わされ晴男はプチパニック状態だ。 「お父さん、お母さん、一生彼女を大切にすると誓います。ですから娘さんを私にください」 だが続けられた司の真剣な言葉に晴男も急に現実に引き戻された。 目の前で深々と頭を下げているのは誰なのだろうか。 本来であれば交わるはずのない雲の上の人物がこんな貧乏人に頭を下げている。 そんなあり得ないことが今・・・・・・現実に起こっているのだ。 言葉を出せないでいる背中に千恵子の手が置かれたのを感じると、晴男は正面を見た。 「・・・道明寺さん、どうか顔を上げてください」 晴男の言葉にゆっくりと司の顔が上がる。その目は真剣だ。 「・・・娘が好きな人と一緒になれるのならば、親としてはこれ以上幸せなことはありません。・・・どうか、娘をよろしくお願いします」 「お願いします」 深々と頭を下げた晴男に続いて千恵子も下げる。 気配で司がもう一度頭を下げたのがわかった。 「ありがとうございます。必ず幸せにするとお約束します」 見上げてみると、これまで見たことのないような顔で司が微笑んでいた。 ほんの少しだけ、彼の素顔が垣間見えた気がする。 きっと、娘は自分たちが知らない彼の素顔をたくさん知っているのだろう。 普段見ている姿はあくまでも仮の姿であって、娘にしか見せない素の表情というものがきっとあるに違いない。身分の違いなど何一つ関係なく。 そう思うと娘がとても誇らしく思え、玉の輿かどうかなんて、すっかり頭からは消え去っていた。 「実はもう一つご相談があるんです」 「相談・・・ですか?」 「はい」 予想外の言葉に2人は顔を見合わせる。 「・・・数ヶ月したら私は一度NYに戻らなくてはならないと思います。おそらくですが期間は半年ほどになるのではないかと」 「NY・・・ですか。大変でしょうが道明寺さんですからね。そういうことも多々あるのでしょう。つくしもその間に花嫁修業に励むことと思います」 「いえ、彼女も連れて行くつもりです」 「えっ!!」 あははと笑っていた晴男がピタリと止まった。 「私はもう一秒でも彼女と離れたくはありません。本当なら今すぐにでも入籍したいくらいですが・・・そこは彼女の意思を尊重したいと思っています。ですがこれ以上離れて暮らすつもりはないです。もう二度とあんなことを繰り返さないためにも。そして何よりも私が彼女と一緒にいたいんです」 「・・・・・・」 「ですから彼女を連れて行くことをお許しください」 「・・・・・・・・・・・・もしもダメだと言ったら・・・?」 「その時は許可が出るまでここで説得し続けます。帰りません」 「えっ? ・・・・・・ぷっ、あはははは! 道明寺さんはなかなか面白いですね~!」 どんな反応をするか見てみたくて言ってみたのに、してやられたのは自分の方だった。 さすがは企業のトップに立つ男。 完敗だ。 「ははは。もちろん冗談ですよ。色々慣れない環境であの子も大変だとは思いますが道明寺さんと一緒ならどこでも大丈夫でしょう。娘をお願いします」 「わかりました。ありがとうございます」 「あの・・・道明寺さん」 満足そうに微笑む司におずおずと千恵子が初めて口を挟んだ。 「どうしても聞いておきたいことがあるんですけど・・・」 「何でしょうか」 「その、お母様はこのことは・・・その・・・」 それ以上はもごもごと言葉が続かない。 その言いづらそうな様子が彼女の言いたいことを如実に表している。 「大丈夫です」 「・・・え?」 パッと顔を上げた千恵子に司が力強く頷いて見せた。 「うちの母親のことでしたら問題ありません。とっくに彼女のことは認めています」 「・・・・・・」 「ご存知の通り認めないとなればどんな手でも使う人間です。つくしさんがうちの邸で平穏に過ごせていたのはつまりはそういうことです。どうかご心配なさらずに」 「・・・・・・そう、ですか。・・・良かった」 ほぅっと息を吐きながら安堵したように笑った。それは親としての偽らざる本音だろう。 「それで一つご提案があるんですが」 「・・・?」 「いずれ私とつくしさんはNYへ行きます。期間限定とはいえしばらく日本には帰って来れませんし、できればお2人には東京に来てもらえないかと思いまして。住まいはこちらで準備させていただきますから」 「えっ!!」 「今はまだ彼女の名前を明かしてはいませんが、それも時間の問題です。そうなればどうやってもマスコミが押しかけてくることになるでしょうし、是非そうしてもらえないでしょうか」 「・・・・・・」 思いも寄らぬ提案に戸惑いを隠せないが、司が言っていることも事実そうなのだろう。 相手は普通の家柄ではない。 マスコミの注目を浴びるのはどうやっても避けられない運命だ。 「・・・ありがとうございます」 「それじゃあ」 「ですがお気持ちだけで充分です」 「え?」 「気持ちは大変ありがたく嬉しいですけど、最初から頼りっきりでは娘にあわせる顔がありませんから。娘も色々頑張ってるんです。私たちも人に頼ってばかりじゃなくて少しは自分たちの力で頑張らないと。ねっ、ママ?」 「・・・えぇ、そうですね」 「ですが・・・」 司としてはマスコミの厭らしさをこれでもかと知り尽くしているだけに放っておけない。 しかも自分と結婚することで与えてしまう苦労だ。 「大丈夫です。我が家は雑草一家ですから。ただ、どうしても困った時だけはお願いするかもしれません」 だが司が言葉を続ける前にはっきりと晴男に言われてしまった。 「・・・・・・わかりました。ではこの件は保留と言うことで。必要があればその時は上京していただきますから。そこだけはどうかご理解ください」 「・・・はい。わかりました」 立場上司が心配するのももっともなこと。 晴男はそこは素直に頷いた。 結局、それから約7ヶ月後、司が杞憂していたことが現実となった。 あの世間を賑わせた婚約報道以降、オンボロアパート周辺には連日マスコミが押しかけた。 中にはマナーの悪い連中もいて、近隣住人とトラブルになることも少なくなかった。 困り果てたときに救いの手を差し伸べたのはやはり司だった。 彼は最初からそうなることを予測していたのだろう。 だが、晴男達の考えも尊重すべきだと敢えて身を引いた。 と同時に晴男達に身をもって自覚させるつもりだったのではないか。 自分と身内になるということがどういうことなのかを。またそれを実際に肌で感じないことには納得ができないだろうからと。 全てが司の計算した通りになっていることに、もはや天晴れと拍手をしたい気分だった。 道明寺家の使いの者に連れてこられたのは都内の立派な一軒家。 晴男達が恐縮しないようにと彼としては相当小さい家を準備したようだが、それでも一般人よりは遥かに立派な家だった。セキュリティも完璧だ。 憧れ続けた玉の輿生活だというのに、どこかフワフワと足が地に着かなかった。 「全額は無理かもしれないけどさ、俺がちゃんと道明寺さんにお金返していくから」 恐縮しきりの両親に向かってそう言ったのは進だった。 それなりの大企業に内定を決めていた息子もいつの間にそんなに立派になっていたのか。 親が不甲斐ないと子がしっかり者になるというのは牧野家には当てはまりすぎるほど当たっていた。 晴男はそんな子ども達の成長にホロリと泣いた。 進に大笑いされたのは言うまでもないが。 *** 「ほらっ、パパ! あの飛行機じゃない?!」 「う、うん。いよいよなんだな・・・」 「いよいよなのね・・・」 見上げた空に浮かんだ機体が少しずつ大きくなるのを見ながら、千恵子は手に持っていた鞄をギュッと握りしめた。中には1ヶ月ほど前に司から送られてきた婚姻届が入っている。 既に楓の記名がなされたそれを見たとき、震えて思わず破りそうになったほどだ。 いざ晴男が書き込むときも何度も危うく失敗するところだった。 「あっ、着陸したわよっ!」 「う、うん・・・!」 ゴーッと音を響かせて地上に降り立った機体に負けじと心臓の音がうるさく暴れ回っている。 「それじゃあ牧野様、参りましょう」 「は、はいっ・・・!」 邸の人間に促されるようにして前を見ると、最後の 「牧野つくし」 をしっかり胸に焼き付けるために2人は力強く一歩を踏み出した。
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by: * 2015/02/22 00:35 * [ 編集 ] | page top
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司はホントに誠意をもって、つくしの両親に接してる。 愛ですね~。 でも余裕があったのか・・・。 娘さんをいただきます・・・嘘です。私にください。 つくしパパ、びっくり~(笑) ホントは、玉の輿だからではなく、つくしが心から愛する人だから承諾したんだろうなあ。 それに付随してどえらい玉の輿がもれなくついてきた・・・というとこかな。 タイトルは牧野家の人々だけど、司のカッコよさが、俄然目立ったお話でした。 --管理人のみ閲覧できます--
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進はね~、実は牧野家で一番地に足がついてるんじゃないかなんて思ってます。 ほら、親はアレだし姉も色々苦労してるのを見てきてるし。 そういう意味では一番冷静なのかも。 司の何がずるいって一言だってつくしに言わずに行動してることろですよね。 狙ってないのにカッコイイって卑怯だわ(笑) そしてわかりづらいジョークを飛ばす辺りもビックリ(゜ロ゜)! --k※※ru様<拍手コメントお礼>--
反応が心配だった牧野家の話。 思ったより皆さんに楽しんでいただけているようで嬉しいです。 できる限り色んな番外編を書けたらいいな~とは思ってます。 あとは自分の余裕次第でしょうか(笑) --みわちゃん様--
昔の司だったらここまでできないでしょうね。 6年ってやっぱり長いです。 (小学校卒業できちゃう年数ですからね・笑) しかも相当な荒波にもまれてますから。 とはいえあのジョークは通じないですよね。 本音半分以上でしょ?っていうか全部でしょ!みたいな(笑) パパママにはハードルが高すぎました( ̄∇ ̄) --ke※※ki様--
親がダメだと子もダメになるパターンとその逆と、二種類いますよね。 何気に牧野家で一番冷静なのは進な気がしてます。 普段は目立ちませんけど、彼の存在はつくしにとっても大きな支えになっていそう。 そうそう、玉の輿と口に出すのは簡単だけど、 いざ現実として目の当たりにすると萎縮しまくりという(笑) そこがまたいかにもパパママらしいといいますか。 一軒家でも永遠に使わない部屋とかありそう(笑) 楓さんのお話、割とリクエストをいただくんですよね。 でもこれが難しいんですよ!! というか彼女のイメージを壊したくないというか。 西田は書けるんですけどね、魔女は相当ハードル高いです(^_^;) あれ、新婚編=妊娠編 は確定ですか?( ̄∇ ̄) --k※※hi様--
最初は玉の輿玉の輿と邪な両親でしたが、 いざ現実を目の当たりにすると萎縮しまくり(笑) でも司の誠実さに触れてそういうことはどうでもよくなったんでしょうね。 娘を幸せにしてくれると素直に思えたから送り出した、シンプルなことなんだと思います。 つくしの知らないところでこんなことしてるなんてね、司、卑怯だぞ!!(笑) --黒髪の※※子様--
ふふふ、司ジョークはパパママにはレベルが高すぎたようです。 っていうか8割以上本音でしょ?!みたいな(笑) ドラマから入られたんですね。 原作好きの多くの方が「えぇ~!!」と司の配役に対して思ったのではないかと。 私もその一人だったんですが、気が付けばドはまりしてました。 ドラマ好きな人には尚更牧野家のエピソードが嬉しいかもしれませんね。 普段は原作のイメージだけでお話を書いてるんですが、 牧野家に関してだけはドラマのイメージの方がついつい強くなってしまいます(*^^*) 新婚編ももう少しで始動ですのでお楽しみに~ヾ(*´∀`*)ノ --ゆ※ん様<拍手コメントお礼>--
えへへ、以前のコメントからヒントをいただいてつい使っちゃいました(*´ェ`*) 司もね、ちゃんと段取り踏んで偉いな、大人になったと思いつつ、 実は最初から拒否する選択肢を与えるつもりはないというね(笑) 俺様の根底は変わってないんですよ(^o^) --管理人のみ閲覧できます--
このコメントは管理人のみ閲覧できます --き※※もち様--
そうなんですよ~。 パパとママだけはどーーーーしてもドラマのイメージで書かせてもらいました。 原作は正直感情移入ができないんですよね(^_^;) あ、でも進は原作のイメージです。パパママだけ(笑) ほんと、牧野家の一番のしっかり者は進だと思ってます。 だらしない親と波瀾万丈な姉を見て育ってますからね(笑) そしてまさかの新連載もスタートしちゃいました。 ハッピーものばかりだとちょっと煮詰まるかもなぁ・・・と思いまして。 前から構想だけはあったお話にチャレンジです。 そうそう、素晴らしいお言葉を有難うございます。 「その通り!7年の重みを甘くみんじゃねーぞ?!坊ちゃんよ」 ドエス倶楽部 東日本事業所事務員より 坊ちゃん、ひたすら耐えて頑張るしかないべーーーー( ̄∇ ̄) |
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